“彼の住むベンドはオレゴンの内陸部にあり、海まで3時間かかるのですが、自宅か15分のところに農業用水路でミニウエイブプールのような場所があり、そこでサーフィンの撮影をしたことがあります。ミスターパイプラインがこんな波でサービスしてくれるなんて、と申し訳なく思っていたら、翌日家を訪ねたときもそこから帰ってきたばかりで、濡れたウェットスーツを干していました。じつはサービスでも何でもなく、そこに毎日通っているようでした。自分自身が贅沢にならなければ、どんな波でも楽しめるし、良い波なのだということが、そのときの彼の爽快な笑顔を見てよくわかりました。彼はまさに「Surf is where you find it」 を実践していました。
この言葉は海でだけでなく、自分の置かれた環境や状況に納得がいかないときや不満を感じるとき、あるいは贅沢になっているときなどに、しばしば私の頭に浮かんできます。何かいやなことがあったり満足できない状況にいたりするときは、見方を変えることでそれが良い意味をもつことになりうる。海だけでなくすべてにおいてそう心がけることが大事なのだと、ジェリーは教えてくれました。言い変えれば、自分自身がハッピーでありさえすれば、どんな状況でも幸せを見つけることができるということです。
ジェリーはよくサーフィンほどむずかしいものはないから、それをマスターすることができれば何でもマスターできる、と言います。そして一生かけて学ぶ価値のあるものだとも。サーフィンを一生つづけることで人生をマスターするとができるなら、こんなに楽しく素晴らしい学び方はありません。ジェリーも65歳でさらに上達中なのですから、私たちはまだまだひよっこです。Keep paddling!
”